【2026年8月最新版】活用したい!ICT施工に関する補助金・融資等の制度 その(1)

【2026年8月最新版】活用したい!ICT施工に関する補助金・融資等の制度 その(1)

※2026年8月更新情報です。

こんにちは。建設ICT.com編集部です。

ICT施工指定型の発注は全国的にますます増加し、ICT施工導入が喫緊の課題になっている企業様も多いと思います。

ICT施工導入で必ずネックになるのが、建設機械やドローン、ソフトウェアなどICT設備の導入コストではないでしょうか。

そんな中で、国や自治体は、ICT設備導入に関して様々な財政支援を打ち出しています。

そこで今回は、ICT施工に利用できる可能性が高い補助金や助成金について建設ICT.com編集部がまとめました。

ぜひ参考にしてみてください。

ICT施工の導入に関する補助金等の制度

ICT施工の導入に関する主な補助金は以下の通りです。

  1. ICT建機やICTシステム機器を導入したい!方におすすめの制度

    • 新事業進出・ものづくり補助金(正式名称:新事業進出・ものづくり商業サービス補助金)

    • 省力化投資補助金(正式名称:中小企業省力化投資補助金)

  2. 3次元データ作成ソフトを導入したい!方におすすめの制度

    • デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)

  3. セミナー、研修、職業訓練を受けたい!方におすすめの制度

    • 人材開発支援助成金(建設労働者認定訓練コース)

    • 人材開発支援助成金(事業展開等リスキング支援コース)

  4. その他税制優遇、低利融資制度

    • 先端設備等導入制度

    • 中小企業経営力強化税制

    • IT活用促進資金

ICT施工導入に利用できる可能性がある補助金等の一覧 ※2026年8月現在

区分

制度名

概要

対象

実施期間・問い合わせ先

補助金

新事業進出・ものづくり商業サービス補助金(新事業進出・ものづくり補助金)

技術的革新性のある製品・サービス開発、新市場・高付加価値事業への進出等を行うための設備投資等を支援

購入費

独立行政法人中小企業基盤整備機構
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金

補助金

中小企業省力化投資補助金

中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするため、人手不足に悩む中小企業等に対して省力化投資を支援

購入費

独立行政法人中小企業基盤整備機構
中小企業省力化投資補助金

補助金

デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)

ITツールのソフト本体、クラウドサービス、導入教育費用他

購入費

独立行政法人中小企業基盤整備機構
デジタル化・AI導入補助金

助成金

人材開発支援助成金

事業主等が雇用する労働者に対して職務に関連した専門的な知識および技能を習得させるための訓練経費や賃金の一部を助成する制度

研修費・賃金補填

厚生労働省

税制優遇

先端設備等導入制度

一定期間内に販売されたモデルで、生産性が旧モデルと比較して1%以上向上する建設機械、ICT施工機器等

固定資産税

各自治体(市区町村が「導入促進基本計画」の同意を受けている場合に認定を受けることが可能)
中小企業庁
経営サポート「先端設備等導入制度による支援」

税制優遇

中小企業経営強化税制

生産性が年平均1%以上向上する建設機械、情報化施工機器等

法人税

中小企業庁
経営サポート「経営強化法による支援」

低利融資

IT活用促進資金

ICT施工機器の購入・賃借

購入・賃借

日本政策金融金庫
IT活用促進資金

1.ICT建機やICTシステム機器を導入したい!方におすすめの制度

新事業進出・ものづくり補助金(正式名称:新事業進出・ものづくり商業サービス補助金)

「中小企業新事業進出補助金」と「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)」が統合され、2026年度より新設された補助金です。

技術的革新性のある製品・サービスの開発を支援する「革新的新製品・サービス枠」、既存事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出を支援する「新事業進出枠」、海外市場開拓(輸出)に向けた国内の輸出体制の強化を後押しする「グローバル枠」があります。

建設業においては、「革新的新製品・サービス枠」「新事業進出枠」で活用できる可能性がありそうです。

革新的新製品・サービス枠

新事業進出枠

補助上限額

750~2500万円

2500~7000万円

補助率

中小企業:1/2

小規模・再生:2/3

中小企業:1/2

補助対象経費

機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権関連経費、広告宣伝・販売促進費 等

ただし、省力化・工期短縮そのものを目的とした設備投資は補助対象にならないことには注意が必要です。
「革新的な新サービスの開発」または「自社にとって新規となる製品・サービスによる新市場への進出」等を行うことが必須の要件となっています。

補助対象となる可能性については公募要領をよく確認し、不安な場合は事務局に確認しながら進めることをおすすめします。

第1回公募の申請期間は、2026年9月30日(水)~2026年10月30日(金)18:00です。

参考・問い合わせ

省力化投資補助金(正式名称:中小企業省力化投資補助金)

中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするため、人手不足に悩む中小企業等に対して省力化投資を支援することで、中小企業等の付加価値額や生産性向上を図り、賃上げに繋げることを目的としています。

「カタログ型」と「一般型」から適正な方を選択して利用することができます。


カタログ型

一般型

投資内容

簡易で即効性がある省力化投資

オーダーメイド性のある多様な省力化投資

補助対象

カタログに掲載された、省力化効果がある汎用製品

個別現場の設備や事業内容に合わせた設備導入・システム構築

補助上限額

500万 ~ 1500万円

750万 ~ 1億円

補助率

1/2以下

中小企業:1/2(2/3)

小規模・再生:2/3

要件

補助事業終了後3年間で毎年、申請時と比較して労働生産性を年平均成長率3.0%以上増加

①労働生産性の年平均成長率+4.0%以上増加

②1 人当たり給与支給総額の年平均成長率を 3.5%

③事業場内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金+30 円以上の水準

補助対象経費

製品本体価格、導入経費

機械装置・システム構築費(必須)、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費

申請受付期間

2027年3月末頃まで随時

第8回公募:2026年9月中旬(予定)~2026年10月中旬(予定)

特徴は「カタログ型」の存在で、多くの補助金利用の要件である「賃上げ要件」がなく、申請も随時行うことができるなど、他と比べて申請のハードルが低くなっています。

カタログに掲載させている製品のみが補助対象となる点は注意が必要ですが、そこをクリアできれば非常に有効な制度といえそうです。

GNSS測量機、地上型レーザースキャナー、マシンコントロール/ガイダンス機能付ショベルなど、ICT活用工事に利用できる製品も数多く掲載されていますので、設備導入等をお考えの方はぜひカタログを確認してみてください。

参考・お問合せ

2.3次元データ作成ソフトを導入したい!方におすすめの制度

デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)

デジタル化・AI導入補助金とは、経済産業省が実施している中小企業・小規模事業者等に向けた制度で、AI等を用いた業務効率化やDXの推進、セキュリティ対策に向けたITツール等の導入費用のうち最大450万円が還元される制度です。

しかし、申請すれば必ず還付されるわけではなく、いくつかの要件がありますので、公式サイトと導入したいソフトウェアメーカーの情報をしっかり確認しましょう。

ここでは、土木建設業界でおなじみの「福井コンピュータ」の例を紹介します。

福井コンピュータ

・ 対象者: 中小企業・小規模事業者等
※建設業の場合、資本金3億円以下または従業員300人以下の法人および個人事業主

・ 補助内容: 当事業で承認されたソフトウェア、オプションの導入費
※通常枠の「1プロセス以上」のみで申請可能


補助率

補助金額

通常枠
(1プロセス以上)

ソフトウェア費・クラウド利用料(最大1年分補助)等の1/2以内

上限額:150万円未満
(下限額:5万円)

主な対象製品:測量CADシステム「TREND-ONE」、土木施工管理システム「EX-TREND武蔵」、3D点群処理システム「TREND-POINT」など

引用:福井コンピュータ: デジタル化・AI導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業)について

各ソフトメーカーがデジタル化・AI導入補助金をサポートしていますので、検討されている方は各社サイトでご確認ください。

ちなみに建設ICT.comは福井コンピュータと建設システムの販売店です。「どのようなソフトを導入して良いかわからない」「3次元設計データ作成の基本が知りたい」などお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

2026年の各回の締切日は以下のとおりです。

・4次締切分:2026年8月25日(火)

・5次締切分:2026年9月29日(火)

・6次締切分:2026年10月30日(金)

なおデジタル化・AI導入補助金の申請には、gBIZIDプライムアカウントの取得やセキュリティアクション自己宣言IDの取得、また事業計画書の作成などが必要ですので、時間に余裕を持って準備したほうが良いでしょう。

またソフトメーカーへの書類提出期限は公募締切日よりさらに前のことが多いため、早めに各ソフトメーカーに問い合わせされることをおすすめします。

3次元設計データ作成に必須なソフトウェア。補助金をうまく活用すれば導入しやすいですね。

詳細についてはデジタル化・AI導入補助金ホームページをご覧ください。

参考・お問い合わせ

3.セミナー、研修、職業訓練を受けたい!方におすすめの制度

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金とは、企業が従業員の職業能力開発に取り組んだ場合に、研修受講費や賃金の一部が助成される制度です。人材開発支援助成金は、目的によって異なる7つのコースが用意されています。

建設労働者技能実習コース・人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コース)

中でも建設業に特化した「人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コース)」は、建設事業者主が建設労働者の雇用の改善や建設労働者の技能の向上等を図るための取組を行った場合に助成を受けることができます。

建設労働者認定訓練コース

認定職業訓練または指導員訓練のうち、建設関連の訓練を実施した場合

経費助成 対象経費の1/6

建設労働者に対して認定訓練を受講させた場合

賃金助成 3,800円/人日
<1,000円/人日>※

建設労働者技能実習コース

若年者等の育成と熟練技能の維持・向上を図るため、キャリアに応じた技能実習を実施した場合

中小建設事業主(20人以下)
 経費助成 3/4<3/20>
 賃金助成 9,500円/人日<2,000円/人日>
中小建設事業主(21人以上)
 経費助成 7/10<3/20>
 賃金助成 8,550円/人日<1,750円/人日>など

※ <>は賃金要件または資格等手当要件を満たした場合の増額分です。助成額は100円未満切り捨てとなります。

引用

事業展開等リスキリング支援コース

事業展開等リスキリング支援コースは、事業展開を行うにあたり新たな分野で必要となる専門的な知識・技能の習得、または、DX化やグリーン・カーボンニュートラル化を進めるにあたり必要となる専門的な知識・技能の習得等を目的として、事業主が労働者に対して訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を高率助成により支援する制度です。

まさにICT活用、建設DXの人材育成に最適な助成金と言えます。

建設業の場合、資本金3億円以下、労働者数300人以下の中小企業に該当し、企業の事業活動と区別して行われる訓練(研修など)に対して経費助成75%、賃金助成1000円(1人1時間あたり)が助成されます。

実訓練時間が10時間以上であることが必要ですが、本気でICT技術を習得しようとすると10時間程度の研修は必要になってくるでしょう。

ICT人材の育成や技術力向上にピッタリの助成金ですが、今年度末(令和8年度末)までの時限措置とされています。活用を検討されている方はお早めにご対応ください。

令和8年度版の詳細パンフレットはこちら

建設ICT.comのお客様の中にも、過去に人材開発支援助成金を活用して法人様向けカスタマイズ研修を受講された企業様が何社かいらっしゃいます。

この機会に活用を検討してみてはいかがでしょうか。ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。

参考・お問い合わせ

長くなりましたので、ICT施工に関する補助金・融資等の制度 その(2)に続きます。

その(2)では、ICT施工導入に使える税制優遇や融資制度について説明します。

▽ICT施工に関する補助金・融資等の制度 続きの記事

【2026年3月最新版】活用したい!ICT施工に関する補助金・融資等の制度 その(2)
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