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ICT活用工事の計画書はどう作る?作成時のワンポイント解説

工事を受注した際には、様々な書類を扱います。その中でも、従来施工・ICT施工を問わず、最も重要な提出物の一つが施工計画書です。

これまで幾度となく作成されてきた現場監督さんでも、ICT活用工事の施工計画書となると、「何から手をつけて良いのかがわからない」という方が多いようです。

実際わたしたちも、現場サポートや講習・セミナーで作成方法をアドバイスすることがあります。

さらに、ICT活用工事に関わる提出書類は施工計画書だけではありません。

今回のコラムでは、ICT活用工事で必要な提出書類や施工計画書の作成時の留意点をワンポイント解説します。

必要書類の作り方が解らない人

施工計画書だけじゃない。ICT活用工事で必要な提出書類

ICT活用工事の施工管理では、いくつか従来工事とは異なる提出書類があります。特徴的なものをご紹介しましょう。

これらの提出書類は監督職員や検査職員が確認するものですので、元請業者がしっかり管理する必要があります。

ICT施工計画書

ICT施工に関わる内容を記載した計画書で、従来施工のものとは別に作成します。

3次元測量計画書および3次元測量報告書

起工測量や出来形測量を行う前後に、測量業者が作成し元請業者に提出します。

3次元設計データチェックシート

完成した3次元設計データが適切に作成されているかをチェックするための書類です。

精度確認試験結果報告書

3次元測量の成果や計測機器の精度を確認するために行う試験結果の報告書です。

出来形管理図表

3次元設計データと出来形評価用データを使って出来形管理を行うための図表です。

出来形管理図表(合格の場合)
引用:国土交通省 「3次元計測技術を用いた出来形管理要領(案)」より一部抜粋

そのほかにも、変更協議などで監督職員から提出を求められる書類もあります。

書類とはいえ、現在は情報共有システムを使ったオンライン電子納品が基本となっていますので、これらは電子データで提出します。

ICT活用工事で最も特徴的な納品データと言えば、ご存知の通り3次元設計データになります。

その書類、最新の要領に基づいて作成していますか?

国土交通省の定める基準類や要領、マニュアルのほとんどは年度ごとに改定されています。

令和4年度の目玉とも言えるのが、小規模現場におけるICT出来形管理の要領追加です。

新たな3次元計測技術に、i-Phone、i-Padと言ったモバイル端末を用いた出来形管理方法が追加されました。

まさに今までにない新しいICT技術の導入という印象を持たれた方も多いのではないでしょうか。


最新の要領はこちらでチェック!国土交通省webサイト「要領関係等(ICTの全面的な活用)

工種拡大
引用:国土交通省 第14回ICT導入協議会 資料-2「ICT施工の基準類の策定・改定の取組」より一部抜粋

新しい技術導入による要領改定だけではなく、既存ルールについても改定が入ることがよくあります。

昨年度までの理解のままでは書類の不備になる可能性がありますから、特に施工管理に関わる規格値や基準、要領といったルールについては、必ず最新のものを確認するようにしましょう。


令和4年度要領を反映!購入済の方も情報更新。建設ICT.comのオンライン動画講座「i-Constructionスペシャリスト養成講座

こんなの大変すぎる。そんな方にはICT導入コンサルがおススメ

「従来の施工管理でも大変なのに、新しい知識を習得しながらICT対応するのは難しい」
「ICTをやれというプレッシャーはどんどん強くなるけど、一人では無理だからフォローが欲しい」
「自分で調べながらやっているけど、本当にあっているのかどうかが不安」

こう思っている方におススメなのが建設ICT.comのICT導入コンサルです。

「最新の要領をもとにした書類作成方法とフォーマットを教えてもらえて助かる」
「協議前の事前準備もサポートしてもらえるので安心」
「いざという時の駆け込み寺みたいな存在で心強い」

実際にICT導入コンサルを利用されているご担当からの声です。

施工管理で必要な書類作成だけではなく、ICT活用工事に関する様々なサポートや現場での助言・技術的指導を行うのがICT導入コンサルです。

実際にICT導入コンサルを活用された現場監督さんのICTスキルはみるみる上がっていきます。

提出書類を自社フォーマットにバージョンアップして別現場で活用したり、イレギュラー発生時の判断が速くなったりと、二度手間や手戻りが極端に少なくなって工期圧迫するケースが減ってきているようです。

ゼロからでも安心。リモートで助言・技術的指導。 「オンライン総合マネジメント」とは

ICTスキルが上がった現場監督のイメージ

まとめ

本来、i-Construction取り組みの目的はICTの全面活用による生産性の向上です。その目的達成のために、逆に手間や労力がかかってしまうようでは本末転倒です。

ただ、新しいことにチャレンジするためには初動でパワーが必要なのは否めません。それには専門のサポーターの手を借り、早めにノウハウを習得してしまう方が効率的です。

残念ながら現代のわたしたちには、昔のように“現場で見て覚える”という時間をかける余裕はありません。なぜなら深刻な労働力不足の時代に突入しているからです。

日頃大変な思いをされている現場監督さんや人材を育てる余裕がない建設会社でお手伝いが必要な方は、ぜひオンライン総合マネジメントをご活用ください。

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