発注者情報-i-Construction
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過去最大規模!令和5年度の第5回建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)参加レポート

2023年5月24日から3日間にわたり、最先端の建機・ドローン・ソフトウェアなどが一堂に集結する展示会「第5回建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」が幕張メッセで開催されました。

今回は402社、2,200ブースが出展し、展示面積としては前回の約2.5倍にもなる過去最大規模とのことで、毎年大注目しているわたしたち建設ICT.comは2日目の5月25日に参加してきました。

早速、気になった展示や技術をまとめて紹介していきたいとおもいます。

やっぱり今年も大注目!「杭ナビショベル」

トプコン

1人でも杭打ち作業ができることから、作業時間の短縮につながると、特に小規模現場での利用が注目されている「杭ナビ」。その杭ナビを活用した普段使いのICTを実現させるICT建機システムが「杭ナビショベル」です。

すでに導入済みや導入検討中の建設会社さんが多いのではないかとおもいます。こちらのブースにはやはり多くの人が集まっていました。

近日発売予定のコンパクトな一体型GNSS受信機「HiPer CR」の情報も公開されており、今後もトプコンさんからは目が離せません。

杭ナビショベル

日立建機

屋外では、日立建機のブースにおいて、トプコンの杭ナビショベルを利用したマシンガイダンスのデモが行われていました。

杭ナビショベルのデモ

ワイヤレス&載せ替え可能な2Dマシンガイダンス「iDig Touch 2D」

iDig(アイディグ)

ワイヤレスで載せ替え可能なマシンガイダンスシステムが特徴の「iDid Touch2D」の展示ブースを発見。iDigさんも当社が注目する企業のひとつです。

建機に簡単に取り付けられ、LEDとタッチパネルのナビにより操作も簡単でオペレーター目線なのがいいですね。
オペレーターがキャビンから降りることなく掘削・確認ができるので、生産性・安全性の向上が期待できます。

当社スタッフも実際にデモ体験させていただきました。

iDid Touch2DiDid Touch2D

さらに、いよいよ3D施工に活用可能な「iDig Connect 3D」が登場したとのこと。
目的やコストに応じて、2Dと3Dのどちらを導入するか検討できるので、ICT建設機械の施工に取り組みやすくなりそうです。

ICT測量器メーカーには無いマシンガイダンスシステム「V-CON」

山崎マシーナリー/VOLVO(ボルボ)

屋外展示で印象的だったのが、VOLVOの建機を活用したマシンガイダンスシステムです。

作図機能を搭載しているためキャビン内で設計データの作成が可能とのこと。
しかも、VOLVOの建機ではGNSSシステムを後付けすることで、トリンブルやトプコンといった異なる測量器メーカーのシステムも使用可能になるそうです。

手持ちのものや、使いやすい測量器との組み合わせができるので、ICT施工に取り組む際の選択の幅が広がりそうですね。

VOLVOの建機

人手不足への対応・労働時間削減に役立つ技術

EARTHBRAIN(アースブレイン)

国土交通省の出来形管理要領に対応したスマホやタブレットを使った測量アプリ提供会社の中では、やはりEARTHBRAIN(アースブレイン)さんのブースが気になります。

iPhoneやiPadで撮影した写真をもとに3次元点群を提供するモバイルアプリ「Smart Construction Quick3D」が展示されていました。
対象となる端末にアプリをダウンロードするだけで使用可能、ドローンやレーザースキャナよりも、安価で簡単に点群化できるので「誰でも、手軽に、3次元計測を即導入」というキャッチコピーにも納得です。

スマホ測量は、測量に関する専門的な知識がなくても3次元測量が可能なので、熟練者が減少する業界全体の人手不足対策としても魅力的な技術です。

Smart Construction Quick3D

Safie(セーフィー)

ライブ通信やクラウド常時録画が可能な現場臨場システム「safie Poketシリーズ」ブースにもお邪魔しました。

小さなウェアラブルクラウドカメラを、現場従事者が身に着けたり三脚等に取り付けて設置したりすることで、現場に足を運ばずに遠隔で現場状況を確認しながら管理や指導が可能になります。
従来品の「Safie Pocket2」に手ぶれ補正やスピーカー機能等が追加された「Safie Pocket2 Plus」も紹介されていました。

現場臨場システムを導入すれば、移動時間・作業時間の削減が期待できるので、令和6年から建設業にも適用される、時間外労働の上限規制への対応にも役立ちそうですね。

safie Poketシリーズ

まとめ

過去最大規模なだけあって、終日多くの人でにぎわっており、活気に満ちて熱気ムンムンでした。

あらためて、建設ICT化や人材確保に対応するための技術開発が、建設機械、測量機、ソフトウェアなどの各分野で急速に進んでいることを肌で感じました。
加えて、建設業界の大きな変化に対応していくためには、こまめな情報収集が必要不可欠であると実感する展示会でした。

建設ICT.comでは、引き続きICT化に関する情報を発信していきます。情報収集の際にはぜひご活用ください。

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