前回に続き「最近のICTサポート事例」の紹介です。
前回記事とあわせてご覧いただけますと幸いです。
最新のICTサポート事例①:大規模道路改良工事での総合マネジメント、延長2.5kmの3次元設計データ作成
■最近のICTサポート事例②:
現在、中国エリアの道路改良工事の橋台下部工工事現場にて「オンライン総合マネジメント」と「ICT現場サポート(3次元測量、3次元出来形管理等)」が進行しています。
≪オンライン総合マネジメント≫
2024年5月より、鳥取県の建設会社様から橋台下部工工事現場での「ICT構造物工(橋台工)」と「ICT基礎工」のICT活用工事および同工種の「BIM/CIM活用工事」の取組みにあたり、助言・技術的指導のご依頼をいただきました。
こちらの建設会社様としては、すでに2019年からICT活用工事・BIM/CIM活用工事に取組まれており、10現場以上で経験を積まれている状況でした。
そんな中で「建設業界が今後ますますICT化が加速していく流れを見据え、更なる社内ICT内製化の促進」を目指して、当社の「オンライン総合マネジメント」をご用命いただきました。
長年、社内に蓄積してきているICTノウハウに対して、第三者(当社)から助言・技術的指導を受けることで「自分たちの取組みが確かであるところ」と「改善が必要なところ」を明確にしながら、一つひとつ着実にスキル向上に取り組まれている状況です。同時に3次元測量の内製化も目指されており、会社全体でICT活用工事・BIM/CIM活用工事をフル活用していける状態を目指して歩まれている状況です。
≪ICT現場サポート≫
当現場では当社として「3次元起工測量」、「3次元出来形測量・出来形管理(基礎工)」「3次元出来形測量・出来形管理(ICT構造物工(橋台工)」もあわせてサポートを行っています。
2024年12月末時点で橋台2基の「ICT基礎工」の3次元出来形管理が完了しており、高精度の合格判定結果が出ています。年明け早々、「ICT構造物工(橋台工)」の底版の3次元出来形測量を予定しています。
橋台は函渠や翼壁を付帯している複雑な形状であるため、3次元出来形計測は3回(橋台2基で合計6回)に分けての実施を想定しています。通常よりも3次元出来形計測における難易度が高い状況であり、元請建設会社様と密に連携しながら段取りを行っていくことが必要不可欠な状況です。
そのため、年始の「ICT橋台工(底版)」の3次元出来形測量時には、あわせて関係各位と対面での「総合マネジメント」打合せを予定しています。ICT橋台工の躯体出来形測量(3月予定)に向けて、最適な現場判断・段取りをいただくための助言・技術的指導を行うために現在、打合せ資料などの準備をすすめています。
以上です。
今回の記事もご覧いただきありがとうございます。次回の事例紹介アップは、年始1/1を予定しています。
2024年も建設ICT.comをご愛顧くださり、誠にありがとうございました。今年は建設ICT.com「オンラインCPDS講習」の定期開催も開始いたしました。おかげさまで全国各地の建設会社様にご利用いただいています。改めて感謝を申し上げます。
来年も継続して開催いたしますので、ぜひ有効にご活用いただければと思います。
みなさまのお役に立てるように
一同、継続して研鑽を行ってまいります。
2025年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
みなさまも良いお年をお迎えくださいませ。