先日、日頃より当社でサポートさせていただいている森下建設株式会社様が自主的にICT施工に取組まれている現場に同行してきました。(ICT活用工事外の砂防ダム工事)
その際の様子をお届けいたします。
こちらの現場は自治体発注の砂防ダム建設現場で、この日はICT建機で仮設道の法面整形作業を実施されていました。
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堰堤本体はすでに打ち立てほやほやの完成状態で、滑らかなコンクリートの地肌を覗かせていました。
さてこの日は休憩時間にご挨拶する程度の予定でしたが、ご厚意で座席からICT建機(杭ナビ)の画面を見せていただきました。ブレード先端部の位置によってマシンガイダンスの音が変化する様子も、間近で覗かせていただきました。
今回最も印象的だったことは、建設会社の技術者の方がご自身で3次元設計データを作成されていた点です。こちらの作成ノウハウも当社スペシャリストがサポートさせていただいているのですが、わたしもICTサポートに関わる人間として「自らで3次元設計データを作成して、自らでICT建機を操縦する」というのは正直心が燃えるものを感じました。
丁張レスによる安全性向上に加えて、現場技術者の方がスピード感をもって柔軟に対応できるというメリットを強く印象付けられました。
■ICT建機
今回の現場では杭ナビショベルを使用しています。
過去記事 「マシンコントロール/マシンガイダンス」
この現場は峡谷の中にありGNSSの電波が入らないため、自動追尾のTSを使っている現場です。このタイプは精度の追求にノウハウが必要ですが、ICT建機を地形の奥へと入れることができる手軽さが便利なポイントですね!
引き続き建設ICT.comを通じて、現場サポートの様子や学びをお伝えしていきます。また次回の記事でお会いしましょう!