2019年6月26日(金)に中小建設企業の経営者様向けの【ICT化率分析とポジショニング戦略セミナー】を開催いたしました。
ICT化率分析とポジショニング戦略セミナーとは
当セミナーは、i-Construction時代の経営にシフトするためにどのようなプロセスを歩めばいいのか、実例や自社分析ワークショップを交え、わかりやすくご提供する経営者向けのセミナーです。コンサルティング会社である当社独自の手法を用いて、5年後の自社の未来(E)を仮定し、現状(A)の把握、Eから逆算したB・C・Dの各プロセスを明確にすることができます。
当セミナーを通して、
- 5年後目指す自社の未来とは?
- 未来(E)に向けてプロセス(B・C・D)で取り組む課題は何か?
- 今(A)何をすべきなのか?
が明確になり、ICT施工管理を含めた自社経営にお役立ていただける内容となっています。
ICT施工における自社のポジションを明確にする
まずは、建設業界を取り巻く環境の変化とi-Constructionについて情報を整理することから始めていきます。
ICT施工は今後「標準化」されていく、では現状は?
2013年より戦略化されたICTの全面的な活用(ICT土工)の推進は2016年からの新たな取組i-Constructionの導入後、より強化されており、令和元年の2019年はi-Consturction貫徹の年として国交省からも新たな取組が発表されています。
セミナーでは、国の施策であるi-Constructionについて、最新の情報を踏まえ、建設業界の現在とこれからの課題について解説しました。
実際にICT施工を進めておられる企業様の中でも、「導入実績はあるが、外注に頼っており、社内にノウハウが残っておらず、継続・発展させることができない」などの声をよく耳にします。
当社では、ICT施工導入のパターンを以下のように整理し、ICT施工で利益を上げられる体質になるにはどのような道筋が適しているか、実例をもとに解説しました。
- 自社ノウハウ型【自社完結型/自社把握型】⇒ ICT施工で利益を上げられる可能性が高いと仮定。自社で実施・把握する比率が重要である。
- 委託依存型 ⇒ ICT施工の実績はできるが、ノウハウは社内に残らず、ICT施工受注時には委託先に頼らざるを得ない。
森下建設様の体験談
ICT土工の結論は”共通コミュニケーション”
実際に当社SGMとパートナーシップを組んで、積極的にICT施工を実施している森下建設株式会社代表の森下様に登壇頂きました。
重要なのは内部コミュニケーション
森下社長によると、ICT施工を進めていくうえで、経営側と管理職を含む現場が、正しい知識やスキルを身に着け、共通言語で内部共有を図ることが、円滑なICT施工導入にとって一番重要だったとのこと。
全国でも例の少ない災害現場でのICT施工導入、ICT建機の導入やこれまでに至る過程など、大変貴重なお話を伺うことができる機会となりました。
自社分析ワークショップ
前半の情報や実例紹介等をもとに、参加された企業様自身の未来であるEをどのように仮説立てればよいか、そしてそのEに向けて、今から何を取り組めばよいか、後半はワークショップを実施しました。
参加された方へ問いを投げかけながら、自社のポジショニング・リソースをもとに、これからの未来であるICT施工で利益を上げられる体質作りのために何が必要か、共に道筋を考えていく時間となりました。
i-Construction貫徹に向けて、SGMがお手伝いできること
国土交通省が推進しているi-Constructionの動きは、今後もますます加速の一途を辿ることが予想されます。
これからの建設業界において、ICT施工のノウハウを自社で持っていることは何よりの強みになります。またそれを自社内で推進していくためには、経営側・現場側が共通認識を持ち、バランスを保って進んで行くことが重要です。
経営側の視点から自社の未来を考えたい、利益を上げられるICT施工の導入を目指したい、という方はぜひSGMのセミナーにお越し頂き、これからのロードマップを描く材料の一つとしていただければ幸いです。