はじめに
2020年11月4日(水)三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで、Honda(ホンダ)の初代NSX(NA1)デビュー30周年を記念した特別なイベントが開催されました。一人のNSXオーナーが鈴鹿サーキットの国際レーシングコースを貸し切り、クーペ、92R、02Rの3台のNSXで走行するというものです。
主催はNSX好きなら知る人ぞ知るNSX専門店「Route KS(株式会社カワゲンコーポレーション)」さん。一人のNSXオーナーのために開催されるこのイベントは今年で4年目を迎え、NSXデビュー30周年に花を添えることができました。そんなNSX好き、ホンダ好き、車好きにはたまらない夢のような走行会のビデオ制作の素材提供のため、NSX走行シーンのドローン空撮を行いました。
実は、わたしたちは2018年の第2回開催からドローン空撮のためにイベントに参加しており、今年で3年連続となりました。
NSX一人走行会のコンセプト
このイベントのコンセプトは、その名の通り、鈴鹿サーキットのコースを貸し切って、NSXオーナーがたった一人で走行するというものです。
2017年から始まったこのイベントは、NSXオーナーの間でも話題で、2019年には全国から(一部海外からも)NSXオーナーが愛車とともに集結し、総勢35台のNSXによるコース貸切走行会もあわせて実施されました。
今年はコロナ禍により、イベントの開催自体が慎重に検討されましたが、イベント関係者の人数を最小限にすることで無事開催となり、記念すべき初代NSX(NA1)デビュー30周年を祝うことができたのです。
※2019年の走行会詳細はこちら(Route KS webサイトより)
鈴鹿サーキットでのドローン空撮のポイント
鈴鹿サーキット内のドローン撮影場所は第1コーナーから第2コーナーに限定されています。離発着点であることはもとより、コース上空への侵入はできないため、飛行範囲も第1コーナー内に限られます。
コーナーで減速されるとは言え、NSXの走行スピードにあわせて上空からカメラアングルを変えながら、ドローンで撮影をするのは決して簡単なことではありません。何より、コース上空への侵入、落下などにより走行が中断することはあってはならないことです。安全第一かつ、臨場感のある高品質な映像を撮影することが求められました。
ドローン操縦技能は維持が必要
わたしたちが日ごろドローンを扱うのは、土木現場が中心です。現場管理の空撮や測量が目的ですが、今回のような映像制作のための空撮にも対応ができるよう、操縦士は定期的に訓練を行い、操縦技能の維持と管理を徹底しています。
鈴鹿サーキットでのドローン空撮でも、土木現場と同じように航空局への情報登録を行って安全運航に努めました。
(人口密集地域上空、30m未満の接近飛行については全国の包括申請済)
ところで、航空局の審査要領の中には、次のような運航基準が設けられているのをご存じでしょうか。
使用する機体について、飛行を行おうとする日からさかのぼって 90 日までの間に、1時間以上の飛行を行った経験を有すること。
航空局から示される上記のような基準は、安全運航のための最低基準だとわたしたちは考えています。社内では独自規定を設定し、より安全な運航体制を整備した上で、ドローン操縦を行うよう日ごろから管理しています。
今回はイベント本番の1週間以内に、操縦士全員が飛行訓練を実施した上で撮影に臨みました。
https://twitter.com/kensetsu_ict/status/1324295415815049216
事業でドローンを使う時には
ドローン市場は流通産業を中心に、今後ますます規模が拡大されていくことでしょう。技術革新だけではなく、ドローンの運用に関わる法規制も変化していくことは必至です。
ドローンの便利さや将来性ばかりに目がいき、規制やルールを知らないまま飛行をさせると、違反の対象となる可能性が高くなってしまいます。
特に事業としてドローンを使用する場合には、安全体制の整備と操縦士の技能管理がとても重要なのです。
※事業でドローンを使用する際の注意事項をまとめたコラム
その工事現場でドローンはOK!?今さら聞けない建設現場でドローンを使う時の注意事項まとめ
土木現場に特化したドローンスクール
わたしたちは、ICT土木現場の空撮と3次元測量に特化した「土木UAVマイスター認定」のドローンスクールを運営しています。
※UAV:ドローン・無人航空機
出張限定で行うこのドローンスクールでは、土木現場でUAV空撮・測量を実施するために必要な知識・ノウハウ(操縦技能をはじめ、安全運航体制の確保、関係機関への申請手続きの仕方など)を習得することができます。
現在国内にあるドローンスクールには、趣味を目的とした初心者向けから、特定の専門業務に特化したものなど様々な種類があります。 また産業用でも、映像撮影、インフラ点検、土木建設、物流、農林水産、警備警視、災害など、様々な活用分野がありますので、事業目的に合うスクールを選択することが大切です。
わたしたちが運営するドローンスクールは、土木現場での利用に特化したカリキュラムになっています。建設事業(主に土木)に関わる企業様のご状況やご要望にあわせて、講習内容をカスタマイズすることも可能です。
無料でお見積いたしますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。